BLOG

運転手の仕事は資格がないと無理!?普通免許だけでできる仕事とは?

運転手の仕事は資格がないと無理!?普通免許だけでできる仕事とは?

運転手の仕事というと「大型自動車第一種運転免許」や「普通自動車第二種運転免許」といった、特別な資格が必要な職種ばかりです。

 

しかし、未経験から運転手へ転職を考える際は、ほとんどの方は特別な資格をもっていないでしょう。

 

「運転手に転職したいけれど、資格がない」

「大型免許を取ってからでないと、採用してもらえないかもしれない」

 

といった心配をされている方もいらっしゃるでしょう。

 

そこでこの記事では、「普通自動車第一種運転免許」だけで従事できる運転手の仕事や、入社後に資格取得をさせてもらえる仕事についてご紹介します。

 

未経験から運転手業界への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

 

1. 普通自動車第一種運転免許だけでできる運転手の仕事

 

運転手の仕事の中には「普通自動車第一種運転免許」のみで従事できる職種があります。

 

ただし普通自動車第一種運転免許は、道路交通法の改正により、取得時期によって運転できる車両が異なるため、注意が必要です。

ご自身の免許取得日を確認したうえで、求人に応募しましょう。

 

【免許取得時期別の運転可能車両】

最大積載量/

車両総重量

2t未満/

3.5t未満

3t未満/

5t未満

4.5t未満/

7.5t未満

5t未満/

8t未満

免許取得日が
2007年まで
普通免許
免許取得日が
2007年2月~2017年まで
普通免許 中型免許
免許取得日が
2017年3月12日以降
普通免許
(18歳以上)
準中型免許
(18歳以上)
中型免許
(20歳以上/免許期間2年)

 

また普通自動車第一種運転免許では、普通自動車のほかに「小型特殊自動車」「原動機付き自転車」も運転可能です。

「小型特殊自動車」とは、トラクターヤコンバイン・小型のフォークリフトなどが当てはまります。

 

では、これらの車両を運転する仕事には、どのような職種があるでしょうか?

 

1-1. 役員運転手

 

役員運転手は「普通自動車第一種運転免許」だけで従事できる職業のひとつです。

 

役員運転手とは、企業の役員に専属でつくドライバーのこと。

お客様を相手にする旅客業とは異なり、一般社員として企業に所属します。

 

運転するのは、タクシーのような緑ナンバーではなく、会社所有のベンツやクラウン・アルファードといった役員車です。

 

運転以外にも、ドアの開閉サービスや傘の差しかけ・エスコートなども行います。

 

普段はお目にかかることの少ない大企業の役員やVIPのサポートができる可能性もあるでしょう。

 

1-2. 軽貨物ドライバー

 

軽トラックや軽バンを運転する「軽貨物ドライバー」も、「普通自動車第一種運転免許」のみで仕事が可能です。

 

小型車両で運べる程度の大きさの荷物を配達し、身体への負担が少ないことが特徴です。

 

一般のお宅への配達も多く、夜中の配送はほとんどありません。

配達する件数が増えれば収入が増える歩合制を取り入れている会社も多く、どのような働き方をするかしっかり検討したうえで、求人に応募しましょう。

 

1-3. 2tトラックドライバー

 

免許取得日が2017年3月12日以前の方であれば、2tトラックドライバーの仕事ができます。

 

トラックの中でも小型の2tトラックの仕事は、食品や生活雑貨などの短距離配送が多く、長距離移動はありません。

長距離トラックのように、夜間車を運転することもほとんどないため、規則正しい生活が可能です。

 

2tトラックドライバーの求人募集の中には、条件が「普通自動車第一種運転免許」となっていることがあります。

しかし、入社後に「中型自動車第一種運転免許」の取得サポート制度がある会社以外は、2017年3月12日以降に免許を取得した方は応募できないため、注意が必要です。

 

2. 運転手の仕事に必要な資格

 

運転手といわれる職種は数多くあり、それぞれ必要な資格が異なります。

普通自動車第一種運転免許だけでは、従事できない職種に必要な資格も確認しておきましょう。

 

【各職種に必要な運転免許】

業種 必要な運転資格
長距離トラックドライバー 大型自動車第一種運転免許・中型自動車第一種運転免許 など
配送ドライバー 中型自動車第一種運転免許・普通自動車第一種運転免許 など
路線バス・高速バス運転手 大型自動車第二種運転免許 など
送迎バス運転手 中型自動車第一種運転免許 など
タクシー・ハイヤー運転手 普通自動車第二種運転免許 など
役員運転手 普通自動車第一種運転免許

 

これらの資格は、入社後取得できる場合もあります。

資格取得サポートのある業種を次章で確認しましょう。

 

3. 入社後資格取得をサポートしてくれる運転手の仕事

 

今は、普通自動車第一種運転免許だけしかないものの、今後はもっと仕事の幅を広げたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

 

運転手を雇用する会社の中には、入社後に資格取得をサポートしてくれる会社もあります。

そのような会社であれば、会社の費用で資格取得・スキルアップが可能なため、できるだけ費用はかけずに、資格を取得したい方にもおすすめです。

 

3-1. 大型トラックドライバー

 

大型トラックドライバーを雇用している会社では、「大型自動車第一種運転免許」の取得をサポートする「大型免許取得支援制度」を設けている会社が多くあります。

 

大型トラックというと、長距離の運転や比較的大型の荷物を運搬することが業務となり、場合によっては夜中も走ることもあります。

 

トラックドライバーの中では、ハードな仕事といえますが、その分収入に反映されることも多く、収入を増やしたい方におすすめの職種です。

 

3-2. タクシー運転手

 

ほとんどのタクシー会社でも、旅客業のドライバーに必要な「普通自動車第二種運転免許」の取得をサポートしています。

社内研修の前に「普通自動車第二種運転免許」の取得をするのが一般的です。

 

また、東京・大阪・神奈川の一部地域では、「普通自動車第二種運転免許」のほかに「地理試験」に合格していなければ、タクシー運転手として仕事ができません。

この資格取得も免許同様、会社にサポートしてもらえます。

 

4. 運転免許以外に運転手がもっていると有利な資格

 

運転手の仕事は、運転免許さえあれば従事できるものだけではありません。

場合によっては、特殊な資格が必要なことや、保有していると就職や給与アップに有利になることもあります。

 

ここでは、運転手の仕事に役立つ9つの資格をご紹介します。

 

4-1. フォークリフト運転技能講習

 

主に長距離トラックのように、大型の荷物を運搬する職種で役立つのが「フォークリフト運転技能講習(フォークリフト免許)」資格です。

最大荷重1t以上のフォークリフトを操縦する際に必要となります。

 

パレットに積まれた商品の荷下ろしには、フォークリフト免許が必須。

 

届け先の方が運転してくれることもありますが、ドライバーが自ら運転して荷下ろしをすることもあります。

大型・中型のトラックを運転するドライバーは取得しておきたい資格です。

 

普通自動車第一種運転免許があれば、4日程度の講習で取得可能です。

 

4-2. 玉掛け技能講習・移動式クレーン運転士免許

 

大きな荷物を下ろす際に必要なクレーンも、動かすためには特別な資格が必要です。

 

トラックには「ユニック車(クレーン車)」といわれる、クレーンがついている車両があります。

これらの作業をする際には、釣り上げる荷物の重量によって、必要な資格があります。

 

まず荷物をクレーンのフックにかける作業に必要な資格が「玉掛け資格」です。

玉掛け資格は、釣り上げる荷物の重量によって、必要な資格が異なります。

 

【玉掛け資格】

吊り上げる荷物の重量 資格名称
1t未満 玉掛け特別教育
1t以上 玉掛け技能講習

 

さらに、トラックのクレーンを動かすために、移動式クレーンの資格も必要です。

こちらも荷物の重さによって、必要な資格が違います。

 

【移動式クレーン資格】

吊り上げる荷物の重量 資格名称
1t未満 移動式クレーンの運転の業務特別教育
1t以上5t未満 小型移動式クレーン運転技能講習
5t以上 移動式クレーン運転士免許

 

4-3. 危険物取扱者

 

爆発や火災または、毒性の恐れがあるものを運搬する際に必要な資格が「危険物取扱者」です。

 

「危険物取扱者」は「甲種」「乙種」「丙種」の3種類。

それぞれ扱える危険物が異なるため、運搬する種類によって必要な資格も異なります。

 

また乙種・丙種は誰でも受験可能ですが、甲種は受験資格があるため、主催団体「一般財団法人消防試験研究センター」のホームページで確認しましょう。

 

4-4. 高圧ガス移動監視者

 

高圧ガスを輸送する際に必要な資格が「高圧ガス移動監視者」です。

 

この資格を保有しないドライバーの場合、資格保有者が同乗する必要があります。

 

無駄な費用をかけないためにも、資格を保有するドライバーは、非常に重宝します。

高圧ガス関連の会社への転職でもかなり有利に働くでしょう。

 

資格を取得するためには、高圧ガス保安協会が年4回開催する「高圧ガス移動監視者講習」を2日間受講する必要があります。

その後、検定試験を受け合格することで「高圧ガス移動監視者」資格を取得できます。

 

4-5. 運行管理者

 

国家資格の「運行管理者」は、一定数以上の事業用自動車(路線バス・タクシー・宅配トラックなど)を有する企業が、営業所ごとに選任しなければならないことになっています。

 

運転手として働く場合、勤務する会社の多くは「運行管理者」の設置義務がある会社です。

 

運行管理者の業務は、ドライバーの指導監督・疲労や健康状態などの把握・乗務割の作成などを行う人材のことです。

受験資格は、次のいずれかに該当することとされています。

 

イ.事業用自動車(事業の種別は問いません。)の運行の管理に関し1年以上の実務経験を有する者。

ロ.実務の経験に代わる講習を修了した者。

引用:国土交通省|自動車運送事業の運行管理者になるには

 

急いで取る必要はありませんが、後々キャリアアップを目指したい方は、取得を目指してみるとよいでしょう。

 

4-6. 英検・TOEIC

 

「英検」や「TOEIC」が役立つのは、旅客業の運転手や役員運転手など、お客様を相手にするドライバーです。

 

バスやタクシーは海外のお客様を相手にすることもあり、英会話ができる人材は重宝します。

 

実際に使える英語力は英検なら準1級以上、TOEICなら600点以上は欲しいところ。

これらの資格をもっていなくても、英会話ができるのであれば、面接時にしっかりアピールしましょう。

 

4-7. 秘書検定

 

運転手の仕事に「秘書検定」?と疑問に思われるかもしれませんが、お客様を相手にする仕事の場合、ビジネスマナーはぜひとも身につけたいスキルです。

 

秘書検定では、敬語の使い方や電話対応の方法などを学べるため、お客様へ失礼のないように振る舞う必要があるドライバーにとっては、非常に勉強になります。

 

就職活動や昇進などに直接かかわることはほとんどありませんが、自分自身のスキルアップという点で、おすすめしたい資格のひとつです。

 

 5.「セントラルサービス」の役員運転手

 

セントラルサービス」は、普通自動車第一種運転免許のみで従事できる仕事のひとつ「役員運転手」専門の派遣・請負会社です。

 

都内を中心に多くのドライバーが、お客様のもとで働いています。

 

役員運転手の仕事に興味をもっても、仕事内容がよく分からず、求人に応募するのは勇気が出ないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「セントラルサービス」では、未経験でも役員運転手としての知識とスキルを身につけられる研修制度を設けています。

 

研修の内容は、目的地までのルート設定の方法や、後部座席の方に気を配りながらの運転の仕方、身だしなみやお辞儀の仕方など。

自信をもってお客様のもとで働けるスキルが身につきます。

 

ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

「セントラルサービス株式会社」

TEL:03-6380-9151

営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00

メールでのお問い合わせはこちらまで

 

 6.まとめ

 

運転手の仕事は特別な資格がなくても、役員運転手や軽貨物ドライバーなど「普通自動車第一種運転免許」のみでできる仕事もあります。

運転に慣れており、ドライバーの世界に興味のある方は、一度求人に応募してみるとよいでしょう。

 

また、大型トラックドライバーやタクシー運転手のように、入社後に資格取得をサポートしてくれる会社もあります。

どのような仕事をやってみたいかよく検討し、ご自分に合った会社を見つけましょう。