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運転請負とは?必要な資格・保険や運転代行との違いを徹底解説

運転請負とは?必要な資格・保険や運転代行との違いを徹底解説

運転の仕事に興味はあるものの、運転請負の仕事内容や運転代行との違いがわからない方もいるでしょう。

運転請負とは、車両の運転に限らず、整備や修理なども含めた総合的な管理を行うサービスのことです。

 

この記事では、運転請負の仕事内容や必要な資格、運転代行との違いについて解説します。

運転請負を含め、車の運転や送迎の仕事に興味のある方はぜひ参考にしてください。

 

 

1. 運転請負とは

 

運転請負とは、車両を運転するだけではなく、車両の整備や修理などの総合管理を請け負うサービスを指します。

ここでは、運転請負の主な仕事や携わるうえで必要な資格、保険について解説するため、運転請負に就職・転職を希望する方はぜひ参考にしてください。

 

1-1. 運転請負の主な仕事

 

運転請負の主な仕事内容は以下の通りです。

 

・車両の運転

・車両ドアの開閉

・車両の点検

・洗車や車内清掃

・車両の給油

・お客様の荷物運搬

 

運転請負として活躍するには、車両の運転技術や適切な車両管理だけでなく、お客様に対するマナーや気配りなどの高度な接客スキルも求められます。

 

1-2. 運転請負に携わるうえで必要な資格

 

運転請負の職に携わるには「普通自動車第一種免許」の取得が必須です。

 

車両の運転や送迎を仕事にする場合は「普通自動車第二種免許」が必要だと耳にした方もいるでしょう。

しかし、普通自動車第二種免許は、お客様を車両に乗せて目的地まで運ぶことで運賃をもらう旅客運送に必要な資格であり、運転請負は旅客運送にあたりません。

 

そのため、車両の運転を含めた総合的な管理を行う運転請負は「普通自動車第一種免許」の資格のみで従事できます。

 

1-3. 運転請負において必要な保険

 

運転請負に使用される保険として「管理請負自動車保険」が挙げられます。

管理請負自動車保険とは、運転請負業者が総合管理を請け負った車両について、損害賠償金や治療費・訴訟費などの各種費用を補償する保険契約です。

 

運転請負業者が保険を契約しなければなりませんが、運転請負を依頼した側が「管理請負被保険者追加特約」を利用して保険を契約する方法もあります。

 

2. 「運転請負」と「運転代行」の違い

 

運転請負に似たサービスとして、運転代行が挙げられます。

運転代行とは、飲酒や急な体調不良などによって運転できないお客様に代わって、車両の運転を代行するサービスのことです。

 

ここでは、運転請負と運転代行の違いを「必要な資格」「開業許可の要否」「車両手配の要否」の3つに分けて解説します。

 

2-1. 必要な資格

 

運転請負と運転代行に必要な資格を下表にまとめました。

 

運転請負 運転代行
必要な資格 普通自動車第一種免許 普通自動車第二種免許

 

運転請負とは異なり、運転代行はお客様を運ぶことで運賃をもらう旅客運送にあたり「普通自動車第二種免許」の取得が必要です。

 

警視庁が公表している「適性試験の合格基準」によると、普通自動車第一種免許と比較して、普通自動車第二種免許の合格基準は以下の点が異なります。

 

・普通自動車第一種免許取得後、運転経歴が3年以上経過している

・視力が片眼0.5以上、両眼0.8以上である

・深視力検査で誤差が平均2cm以下である

 

普通自動車第二種免許の合格基準は、普通自動車第一種免許の合格基準より高いため、初めて運転を仕事にする方は運転請負のほうが始めやすいでしょう。

 

2-2. 開業許可の要否

 

運転請負と運転代行の公安委員会による開業許可の要否を下表にまとめました。

 

運転請負 運転代行
開業許可の要否 不要 必要

 

公安委員会とは都道府県警察を管理し、運転免許の交付や運転代行業・古物営業をはじめとした営業許可などに権限をもつ行政機関です。

 

運転代行は開業する際に公安委員会の許可が必要ですが、車両の総合管理を行う運転請負は開業許可をとる必要はありません。

運転請負や運転代行サービスを提供する会社に就職・転職する場合は、開業許可の要否を気にしなくてもよいですが、運転代行を新たに事業として開始したい方は、許可が必要だと覚えておきましょう。

 

2-3. 車両手配の要否

 

運転請負と運転代行の車両手配の有無を下表にまとめました。

 

運転請負 運転代行
車両手配の有無 禁止 必要

 

運転請負は「道路運送法」によって、会社が車両を手配することは禁止されているため、運転請負で運転するのはお客様の社用車または私有車です。

 

一方、運転代行は、随伴車とよばれる車両を会社が手配する必要があります。

随伴車とは、お客様の車両の後ろを追い、お客様を目的地まで届けたあと、当該目的地から営業所に戻るまでに用いる車のことです。

 

運転代行は、運転手2人が随伴車でお客様のもとに向かい、1人はお客様の車を、もう1人は乗ってきた随伴車を運転することで、お客様を目的地まで運ぶサービスです。

このとき、お客様を随伴車に乗せて運ぶと違反になるため、お客様の車に乗せるよう注意してください。

 

3. 運転請負は今後もニーズが上がる!?

 

折り畳み式の電動バイクを用いて1人でお客様のもとに向かうワンマンによる運転請負が開始されるほど、車両の運転や送迎を行う人手不足が問題視されています。

 

そのため、運転請負だけでなく、運転代行やタクシー運転手など、車両でお客様を送迎するドライバー全般の需要がより高まるでしょう。

特に、公安委員会の開業許可が不要で、事業を始めやすい運転請負業者が増加する可能性もあります。

 

今後も需要が高まり続ける車両の運転や送迎を行う仕事に興味のある方は、ぜひ求人を探してみてください。

 

4. 運転請負として働くなら役員運転手がおすすめ

 

運転請負の職に就きたい方には、会社役員や有名人などのお客様を送迎する機会の多い役員運転手がおすすめです。

運転代行やワンマンの運転請負の場合、車両運転の依頼が入ってから現場に出向きます。

一方、役員運転手は勤務時間や担当するお客様が決まっているため、安定した給料が見込める点が特徴です。

 

役員運転手の派遣会社「セントラルサービス株式会社」では、ドライバーを募集しています。

運転の仕事が未経験の方にも安心して働いていただけるよう、運転技術やビジネスマナーに関する研修制度を設けています。

また「もっと稼ぎたい」「家族との時間を大切にしたい」など、あなたの都合に合わせた働き方も可能です。

役員運転手の求人にご興味のある方は、ぜひ「お問合せ」からお気軽にご相談ください。

 

5. まとめ

 

運転請負とは、車両の運転・整備・修理などの総合管理を請け負うサービスで、洗車やお客様への気配りなども重要な仕事です。

運転請負に似た仕事として運転代行が挙げられますが、必要な資格や開業許可の要否などが異なります。

初めて運転を仕事にする方は、普通自動車第一種免許のみで従事できる役員運転手をはじめとした運転請負の職がおすすめです。

今後も車両の運転や送迎を行う仕事の需要が高まり続けると予想されるため、興味のある方はぜひ求人を探してみてください。