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ハイヤー運転手の現実とは?業務内容や実態を解説

ハイヤー運転手の現実とは?業務内容や実態を解説

ハイヤー運転手は「お客様を送迎する」という点でタクシー運転手と似ている、ドライバーの仕事の1つです。

しかし「漠然としたイメージはあるが、具体的な業務内容や年収、待遇については知らない」という方も多いでしょう。

 

この記事では、ハイヤー運転手の年収や待遇など現実の実態について解説します。

ハイヤー運転手への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

1. ハイヤー運転手とは

 

ハイヤー運転手とは、高級車で会社役員やVIPなどのお客様を送迎する仕事です。

タクシー運転手などと同様、送迎ドライバーの1つに分類されます。

完全予約制であることが特徴で、官公庁や大規模イベント、冠婚葬祭などの送迎に使用されることが多いです。

 

2. ハイヤーとタクシーの違い

 

ハイヤーもタクシーも「目的地までお客様を送迎する」という点においては、同じサービスです。

しかし、料金や利用目的などは異なります。

 

特に違いがある部分は、以下の3つです。

 

2-1. 利用料金

 

ハイヤーとタクシーでは、料金の設定方法が異なります。

一般的に、タクシーは、乗車した場所から目的地までが料金の発生する区間です。

 

一方で、ハイヤーは乗車した場所から目的地までだけではなく、営業所を出てから戻るまでの区間にも料金が発生します。

そのため、完全予約制となっており、料金も営業所に戻ってから後払いで請求されるのが特徴です。

 

また、ハイヤーはタクシーのように初乗り料金が設定されていないため、タクシーよりも高い料金設定となる傾向があります。

 

2-2. 利用目的

 

タクシーの場合、主な利用目的は移動するための交通手段です。

そのため、不特定多数の人が単発で利用しています。

 

一方、ハイヤーの利用目的は、官公庁などへの送迎や会社役員の送迎、ビジネスシーンでの接待、冠婚葬祭など、特別なケースでの移動手段です。

タクシーとは違い、不特定多数の人を乗せることは基本的にありません。

ハイヤーの場合、1か月や1年などの長期間で法人契約しているケースも多いです。

 

2-3. 運転する車両

 

一般的なタクシーは、不特定多数の人の目に留まるよう、派手な色であったり電飾看板がついていたりします。

しかしハイヤーの場合は、不特定多数の人の目に留まる必要がないため、運転するのは基本的に黒塗りの高級車です。

車種も、レクサスなどの高級車が使われます。

 

3. ハイヤー運転手の現実・実態

 

ハイヤーは、タクシーと比較すると、より上質な送迎サービスとされています。

そのため、運転技術だけではなく、ビジネスマナーや高い接客スキルなども必要です。

他にも、年収や待遇、勤務体系など、詳しく解説します。

 

3-1. ハイヤー運転手の年収

 

ハイヤー運転手の年収は、スキルや勤務エリアによっても異なりますが、おおむね400~700万円程度が一般的です。

 

給与は基本的に、基本給に諸手当がプラスされて決定されます。

経験やスキルを磨くことで、さらに収入を上げることも可能です。

未経験者に対して月給保証制度がある会社も多く、安定した収入も得やすいでしょう。

 

【関連記事】

ハイヤー運転手の年収はどれくらい?給料アップを目指す方法とは?

 

3-2. ハイヤー運転手の待遇

 

ハイヤー運転手を雇う企業には、昇給や賞与、各種手当などの待遇が手厚いところも多いです。

お客様に信頼されること、リピーターになってもらえることが重要な仕事のため、お客様から指名を受けられるようになった場合は昇給もしやすいでしょう。

 

また、賞与についても、大手企業であれば年2回支給されることが多いです。

退職金や福利厚生も充実しているため、働きやすいといえます。

 

ハイヤー運転手は、各種手当も豊富なケースが多いです。

たとえば、以下のような手当が挙げられます。

・残業手当

・家族手当

・語学手当

・資格手当

 

残業手当や家族手当など一般的なものに加え、語学手当もあることが特徴です。

ハイヤーは、海外の重要なお客様を送迎する機会もあります。

そのため、英語だけでなくさまざまな語学を学んでいる運転手に対し、手当を出している企業も多いです。

 

3-3. ハイヤー運転手の勤務体系

 

ハイヤーは完全予約制のため、運転手が実際に運転・送迎するのはお客様に求められた時間のみです。

残りの時間は、営業所で車のメンテナンスなどをしたり、担当のお客様が勤める企業内で過ごしたりして待機することになります。

 

また、勤務時間や休日も、担当しているお客様へあわせることが基本です。

ハイヤーはビジネスシーンで使われることが多いため、お客様にあわせてカレンダー通りの休みになることが多いでしょう。

しかし、休日の接待や早朝・深夜の送迎が入ることもあり、勤務時間が安定しないケースもあります。

 

 

4. ハイヤー運転手になるには資格が必要

 

ハイヤー運転手になるには、タクシー運転手と同様、普通自動車二種免許の取得は必須です。

その他にも、高いビジネススキルや接客スキル、語学力なども求められます。

タクシーより高度なスキルや経験が必要なため、一般的にはまずタクシー運転手として経験を積んでから、ハイヤー運転手となるケースが多いです。

しかし、大手企業の中には、未経験からハイヤー運転手を目指せる研修制度を整えているところもあります。

未経験からハイヤー運転手を目指したい場合は、研修制度のある大手企業も視野に入れてみるとよいでしょう。

 

4-1. 未経験なら普通自動車第一種運転免許のみで働ける運転手もおすすめ

 

未経験から運転手を目指す場合、普通自動車第一種運転免許のみで働ける運転手として働く方法もおすすめです。

 

普通自動車第一種運転免許のみで働ける運転手としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。

・役員運転手

・軽貨物ドライバー

・2tトラックドライバー(2017年3月12日以前に免許取得)

 

役員運転手とは、会社役員やVIPなどのお客様を送迎する運転手のことを指します。

利用するお客様だけでなく、利用目的や利用されるシーンもハイヤーと似ているため、勤務時間や休日などもほぼハイヤー運転手と同じです。

 

役員運転手もハイヤー運転手と同様、高いビジネスマナーや接客スキルなどは求められます。

しかし、普通自動車二種免許は必要ありません。

なぜなら、役員運転手が運転する車は、お客様の会社が所有する社有車だからです。

そのため、お客様を自社の車に乗せるタクシーやハイヤーと違い、普通自動車第一種運転免許のみで従事できます。

 

【関連記事】

運転手の仕事は資格がないと無理!?普通免許だけでできる仕事とは?

 

5. まとめ

 

ハイヤー運転手は、会社役員やVIPなどのお客様を送迎する運転手です。

「お客様を送迎する」という業務はタクシーと同じですが、利用料金や利用目的などは異なります。

 

「未経験ではあるが、すぐにハイヤー運転手のような仕事がしたい」という方は、役員運転手として働く方法もおすすめです。

役員運転手はハイヤー運転手と勤務体系が似ていますが、普通自動車第一種運転免許のみで従事できます。

 

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充実した研修制度があるため、運転の仕事が初めての方でも安心です。

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